2013年11月9日土曜日

Windows Azure Backupを試してかかった時間と費用

Windows Azureでサーバーのバックアップができると聞いて,試してみました。

Windows Azure Backup
http://www.windowsazure.com/ja-jp/services/backup/

環境は以下の通りです。

  • OS: Windows Server 2012 R2 Standard
  • CPU: Xeon (2.93GHz) 2コア割り当て
  • メモリ: 4GB
  • ストレージ: 40GB (120GB中)
  • 回線: フレッツひかりネクスト+OCN
※Windows Storage Server 2012搭載のファイルサーバー HDL-Z4WLCRでも設定できました

設定方法については以下に詳しく説明されているので,参考にさせていただきました。
(とても分かりやすくて助かりました。ありがとうございます。)

SEの雑記:Windows Azure Backup を使ってみました


自分で発行した証明書をAzureとエージェントの両方に設定し,スケジュールの設定を終えるとバックアップできる状態になります。とりあえず,「今すぐバックアップ」してみました。



バックアップの検証に入り,いよいよ終わりかと思った矢先,なぜかエラーが発生しました。

エラー: 0x086C2 が発生

Windows Azure Backup Agent は前回のバックアップの検証中にファイルの破損を検出しました。新しい回復ポイントを作成できませんでした。 次回のバックアップ時に、データの転送を再試行します。問題が解決しない場合は、Microsoft サポートにお問い合わせください。 (0x086C7)
エラーコードで検索してみても,これといった情報が見つかりません。エージェント管理画面を見ると,新しいバージョンがあるとのことなのでとりあえずインストールしてみます。

エージェントアップグレード
http://support.microsoft.com/kb/2873390

その後スケジュールに従って後でリトライしたらしく,4度目の実行で成功を確認しました。


結果を見ると,以下の通りでした。



  • 容量: 18.54GB (40GBのデータが半分ほどに圧縮)
  • 時間: 1時間30分 (圧縮前1GBあたり2分余り)
  • 料金: 622.8円 (圧縮後20GBを1ヶ月維持した場合)


料金は日割りとなるので,ちょっと試すくらいなら大した金額にはならないようです。

稼働中のSQL Serverのファイルもしっかりバックアップできています。


夜間や週末にバックアップするとして,速度も実用的に思えました。今までディザスタリカバリ環境を安く実現するためにオンラインストレージやCA ARCservce D2DのAzureバックアップ機能などいろいろ試してきましたが,今のところWindows Azure Backupでやっと解決しそうな気がします。
ファイルベースのバックアップのみですが,手軽にディザスタリカバリの環境が入手できるので,オンプレミスでのバックアップと併用して使いたいところです。

※翌日,ほとんどサーバーの内容に変化がない状態でスケジュール通りバックアップが行なわれましたが,転送データ340MBで処理時間は20分でした。

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