そこで,テスト機を用意してWindows8 Enterpriseをインストールしてみました。今回はWindows7 Professionalからアプリやファイルを引き継ぐ設定でセットアップしました。
今後いろいろと試してみたいと思います。
スペック
機種:Dell Vostro 360 TouchCPU:Core i5-2400S
メモリ:4GB
グラフィック:NVIDIA Geforce GT 525M 1GB
モニタ:23インチ フルHD 光学式タッチパネル(2点)
OS:Windows 7 Professional
タッチパネル
Vostro 360にはオプションでタッチパネルを付けていますので,Windows8のタッチ操作にも対応しています。タッチパネルは2点までの感知できます。Windows7のときはMS標準のアプリ(ペイントなど)では軽快に動作しましたが,その他のアプリケーションでは使い物にならないレベルのものでした。マウス代わりにクリックするイメージで使えるのみですので,デスクトップ機としては最初からマウスを使った方がはるかに作業性が良かったです。Windows8にしてみて,全体的なタッチパネルの操作性が向上したように感じました。同じマシンとは思えないという印象です。IEでの操作は指の動きにしっかり付いてきますし,一般的なWindowsフォームアプリでもスクロールバーやコンボボックスを操作するときの動きが幾分自然になっています。これまではタッチする位置をしっかり確かめながらでないときちんと操作できませんでした。とはいえ,このあたりはコントロールの種類や対応によって動作が異なるようです。
弥生会計
弥生会計ネットワーク版ですが,アップグレード前からインストール済なのでセットアップが可能かどうかは分かりません。今のところWindows7とまったく同じように動作します。特にタッチ操作が有用な場面は見当たりません。Docuworks
Docuworks Desk 7.3です。タッチ対応が最も活きてくるアプリだと思うのですが,残念ながらタッチパネルの操作性が向上したとは感じられませんでした。わずかながら使いやすくなったのはフリーハンドのラインアノテーションです。Windows7のときは途切れ途切れの線になりましたが,Windows8では途切れない線が引けます。ただ,これもマウス操作を前提としているので,きちんとクリックのつもりでタッチ,そのままドラッグのつもりで指を動かしたときのみ可能です。Penviewer for Docuworksを使うとタッチ操作がさらに活きてくるのかもしれません。ちなみに,Windows7でPenviewerを試した時にはうまく線が引けませんでした。タブレット機と異なり,Vostro 360の光学式タッチパネルではマウス操作と見なされてしまうのが原因かもしれません。Docuworks Viewer Lightではピンチ操作による拡大縮小ができます。動作はぎこちなく,カクカクとした表示で,操作した後になって画面に反映される感じです。また,一般的なピンチ操作と逆の動きで拡大縮小が行なわれます。
Adobe Acrobat Reader Xでは今まで通りのウィンドウでファイルを開くことができます。ズームが少々ぎこちないですが,Docuworksほどではありません。特に問題なくPDFを読むことができます。注釈とテキストハイライトはタッチパネルでも問題なく操作できます。やはりデスクトップ機なのでマウスで操作したほうが速いですが。
PDFについてはいろいろなところからアプリがリリースされることと思いますので,そのうちiPadのように操作できるようになるのかもしれません。