2016年11月2日水曜日

Microsoft Flow の要求(Request)からJSONの値を取得する

Microsoft Flowの「要求」を使ってJSONの値を取得したかったのですが,自分の勘違いでうまくいかなかったので記録として残します。

ここでは要求で取得したJSONの"text"の値を使いたいと思います。
しかし,「要求本文のJSONスキーマ」にJSONを入力しても「ボディ」しか使えません。


それもそのはずで,ここにはJSONスキーマを入力しなくてはならず,この部分を勘違いしていました。よく読めば「JSONスキーマ」と書いてあるので,思い込みによる失敗です。
そこで,スキーマをJSONSchema.netで作成します。


作成したスキーマを改めて入力すると,きちんと"text"を使うことができるようになりました。



2016年9月1日木曜日

オンプレミスデータゲートウェイはドメインコントローラーでは動作しない

PowerApps,LogicFlow,PowerBIとオンプレミスのデータベースやファイルを連携できるというオンプレミスデータゲートウェイ(On-Premises Data Gateway)ですが,インストールや設定も簡単で楽しいシステムです。

当初は開発用に使っているサーバーにインストールしていたのですが,別のサーバーにインストールして使うことにしました。そこでインストールの後のゲートウェイ復旧時にエラーが発生しました。きちんと記録を取らなかったのでメモ書き程度の内容になってしまいますが,以下の文章を含むエラーメッセージが表示されました。

”コンピューターが委任に対して信頼されていて・・”
”ゲートウェイサービスが実行されていません”
トラブルシューティングを見ながらファイアウォールとかテストとかしてみたのですが,結局は要件にある以下の部分が問題でした。

”注: ドメイン コントローラーにゲートウェイをインストールすることはできません”

ということで,ドメインコントローラーではないサーバーにインストールして,ゲートウェイの復元も無事に完了しました。

2016年4月15日金曜日

Office365でアカウントを増やさずにメールアドレスを追加する

業務では個人のメールアドレス以外にも何かとメールアドレスが必要なことがあります。たとえば以下のような場合です。

  • 目的別にメールアドレスを用意して受け取りは自分のメールボックスに集約したい
  • メールを中継するためだけの転送専用メールアドレスが必要

Exchangeライセンスを含むユーザーアカウントを作成するか,共有メールボックスを作成するなどしてメールアドレスを増やすことはできますが,メールアドレスを増やす度にユーザーアカウントが増えていってしまい,管理が大変です。そんなときの自分なりの方法です。

Exchange管理センターで受信先となるメールボックスの編集画面を開き,メールアドレス(SMTP)を追加します。


これで,追加したアドレスに送信したメールを受け取れるようになります。

2016年2月8日月曜日

kintone 2016年2月アップデートで組織選択フィールドが使えるように(さらにDocuworksまで)

kintoneの2016年2月アップデートの通知が届きました。

組織選択/グループ選択フィールドの追加

個人的には今回のアップデートで一番嬉しかった機能です。

今までは特定のレコードのアクセス権を細かく制御するには「ユーザー選択」フィールドを使うしかなく,なかなか不便でした。
たとえば閲覧許可を特定の部門に付与するとして,アプリ単位であれば簡単に設定できます。しかし,同じアプリを複数の部門が使用する場合はレコード単位で権限設定できる必要があります。(部門単位でアプリを持てばいいわけですが,それだと情報が分散してしまううえ,アプリをメンテナンスする手間が増えてしまいます)
しかし,レコード単位での権限設定を実現しようにもアクセス権のターゲットにできるのが「ユーザー選択」フィールドしかないため,対象の部門に含まれるメンバーをレコード毎にすべて登録しなくてはいけなくなります。それは手間がかかるだけでなく,誤入力の原因になります。さらに,あるメンバーが対象の部門から抜けた場合は関係するレコードを個別に編集しなくてはなりません。

こういうときに今回の「組織選択フィールド」と「グループ選択フィールド」が役立ちそうです。



これらのフィールドとアクセス権を組み合わせれば,細かいアクセス制御を必要とするアプリを簡単に作れそうです。アップデート後に,これまで無理矢理運用していたアプリをすぐに改修しようと思います。

Docuworks対応



これは嬉しいというより驚きました。Docuworksはかなり便利な文書管理ソフトウェアで,弊社では全PCに配備しています。シンプルな操作感でPCがあまり得意でない人も含めてかなり活用されています。ファイルサイズもPDFに比べて小さく,処理も軽いです。
しかし,電子文書のデファクトスタンダードであるPDFに比べると知名度が少なく,ソフトウェアそのものの販売も一般向けには細々としている感じです。時々取引先からの文書で「Docuworksを使ってるのかな?」と思える痕跡を見ることはありますが,どれくらい普及しているのかがよくわからないソフトウェアです。そういうわけで取引先に添付ファイルを送るときもPDF変換して送ります。
そんなDocuworksがkintoneで対応するとは思ってもみませんでした。今後はDocuworksファイルのままkintoneにアップロードすることができます。

仕様変更で大変なときもありますが,頻繁に機能向上していくのが嬉しいですね。